こんにちは。宮川です。
ブログへご訪問ありがとうございます。

今回は、

「もう抗うつ薬の副作用で悩みたくない!運動でうつ病を治す。」

とういうお話です。

 

この話を知らない事で、

「うつ病を改善するには、抗うつ剤や抗不安薬を飲み続けないといけない」

「薬の副作用が辛いけど、他に治す方法もよくわからないし」

と思い続け、うつ病の改善に時間がかかってしまったり、

「本当にこのまま飲み続ければ治るの?」

と不安なままで辛い毎日を送る事になります。

逆に、この話の内容を知ることで、
今、薬を飲み続けるしか改善の見込みが無いと思って我慢している
あなたにとって、改善への道が開けるかもしれません。

 

体と心はつながっています。
これはうすうすあなたも気づかれていることだと思います。

 

私自身、会社員時代にうつ病や自律神経失調症になるのは、

「精神的に弱いからだ、気持ちを強く持つには、肉体的にも強くなる必要がある!」

と思い込み、空手をすることにしました。

会社員時代の私は

毎日の夜遅くまでの仕事、上司やまわりの同僚からのプレッシャーに
押しつぶされそうになりながら何とか毎日会社へ通いました。

仕事が定時に終わっとしてもすぐには帰れません。

帰ろうとすると、
「もう帰るの?みんな頑張っているのに!」
と言わんばかりのまわりの目が気になります。

しょうがないので、夜中まで仕事をすることに。

結果的にストレスや睡眠不足に悩まされ、
うつ病、神経症という診断をもらったわけです。

それを克服するために、体を鍛え、精神を鍛えるために
運動をしようと思いました。

それが空手でした。

空手に行くという理由からか、夜に会社を抜ける事が出来ました。

もちろん、また会社へまた帰って来るんですが。
定時を過ぎているのにもかかわらず、
「一度空手へ行ってからまた帰って来ます」
と行ってまた仕事をしていました。

それでも会社から逃れられうのと、
体を動かすことでかなりのストレスが緩和しました。

心と体は確実に関係します。

 

では、運動はなぜ、うつ病や心理的な症状に効果を
あるのでしょうか?

それを考えて行きたいと思います。

 

■運動は、特定の症状だけではなく全般に効果をあらわす。

イギリスでは、医者はうつ病治療の第一歩として有酸素運動を
すすめます。

薬は、症状や人によっても効果に差があるため、実験的に処方して
みなくては分かりません。
結果的に過剰摂取や副作用などの大きな問題がともないます。

運動は、対処療法的に症状に対してでは無く、
体の機能自体の改善から入ります。

とりわけ、脳へ作用することで、神経のバランスをも改善します。

なので、
個別の症状の改善だけではなく、全ての症状が対象となります。
効果も緩やかな反面、副作用も無く、うつ病治療の第一歩としては
優先されるものです。

 

■運動によって脳から心に関係する物質が出てくる。

運動をすることで、

エンドルフィンという体の痛みを和らげ、幸福感をもたらす物質が脳から出ます。

これによって、気分が良くなるだけではなく、自分を肯定的にとらえられるように
なります。

運動をする→気分が良くなる→気分が落ち込んでも体を動かせばスッキルするんだ
→自分はきっと大丈夫で信頼出来る→態度もすっかり変わってくる。

といったような変化があきらかにおきます。

うつになる割合は、運動を良くする人よりしない人のほうが1.5倍以上高い。
とうい研究もあります。

運動は、エンドルフィンを増やすだけではなく、
抗うつ剤が目的としている神経伝達物質をすべて調整する効果があります。

「ノルアドレナリンが急増することで、脳が目覚めて働き出し、
失いかけていた自尊心を回復する。」

「ドーパミンが出ることで、気持ちを前向きにし、幸福感を高め
やる気と集中力を高める。」

「自尊心を保つために無くてはならないセロトニンも
運動の影響を受けます。」

 

■運動 VS 抗うつ剤

1999年にアメリカのデューク大学で、運動と抗うつ剤とを
比較した研究がありました。

16週間にわたって、「抗うつ剤」「運動」「抗うつ剤+運動」の
3つのグループに分けて実験しました。

結果、3グループともにうつの症状が大幅に緩和し、
それぞれ約半分の人は、症状が完全に消えたそうです。

ここで、運動は薬と同程度の効果があるというのが分かります。

しかし、この後が重要です。

 

■再発率という問題

その後、6ヶ月後に追跡調査を行いました。
最初は良くなったと思われた患者の内、症状がぶり返したのは

運動グループでは、わずか8%だったのが

投薬グループでは、38%にものぼったそうです。

 

一時的に良くなったとしても、再発してしまっては意味がありません。

 

私が思うに

もし薬を飲んで治った人が、また再発したら、その落胆は想像以上だと
思います。

事実、私がお会いしたうつ病経験者の方々は、再発を繰り返している人が
多くみられました。

逆に、運動で治った人は、自分の力で良くしたという自信が再発率を
低めていると思います。

ちょっと調子が悪くなったとしても、また運動によって、気分も良くなり
症状も無くなることを経験しています。

悪い状態から良い状態になるのを経験的に知っています。

いわゆる、成功法則を知っているのです。

薬で改善した人にはこれはありません。
ただ、与えられた薬を飲んで治ったから。
自分で意識的に治した訳ではないので。

与えられて治ったのか。
自分で治すために行動したのか。

そこが大きな違いです。

 

■どんな運動が効果があるのか?その具体的な方法とは?

これにも研究結果があります。
軽い運動よりも、ある程度強度の強い運動が有効です。


心も体は、強い相関関係を持っています。
強い強度の運動は、体のストレス耐性を強めます。

体に受けるストレスは、心にとっても大きなストレスです。
体がストレスに慣れることで、心のストレス耐性も強まります。

そういう意味でも強度の強い運動とは理にかなっています。

 

では、どのぐらいの運動をすれば良いのか?

この研究で出た結果では、

体重67.5キロの人が、ランニングマシンで30分に200キロカロリー
消費するとして、週に6回する必要があるととなえます。

要するに、毎日30分程の息が上がるぐらいの運動を続けるのが
良いということです。

 

ここで注意していただきたいのは、
体も心も疲弊して、動けない人がいきなり運動を始めるといことです。

運動を行うにも、自分の状態を考えた上でやるべきです。

体力に自信がない状態ではやらないようにしましょう。
その場合、まずは休息。よく眠る事が優先です。

 

■すべての人に試して欲しい。

運動は、過度に行わなければ、安全で副作用はありません。
例え薬を現在飲んでいたとしても併用できます。

むしろ、飲んでいる人は、併用することで、薬の副作用を減らし
効果も出やすくなる可能性があります。

うつ病や自律神経失調症に限らず、生活の質をあげるには
運動は手軽に始められます。

現代のうつ病が増えたのも、全体的な運動不足が原因のひとつでも
あると思います。

まずは、体を慣らす意味も含めて、
10分ぐらいの散歩から始めてみてください。

 

本日も私のブログをお読みくださり、
ありがとうございました。

またあなたに訪問していただけるのを
心よりお待ちしております。

身体心理療法家:宮川智一