原因により、対処はさまざまですが、もっとも多い原因である生活習慣の乱れとストレスの多い生活を解消することが対策として重要です。

 


まず、現代人に多い悪い生活習慣をあげてみましょう。

1 夜型生活

2 睡眠不足

3 ジャンクフードの多い食生活

4 時間の乱れた食事時間

 


これらを解消していくことが大切です。

 


1 夜型生活を改善する

 


交感神経は身体を活発に動かすときに働き、日中に働きます。

一方、副交感神経は身体を休めて体力を回復させるときに働き、夜間に働きます。

これらは、周期的にバランスよく興奮しているはずですが、生活リズムが夜型になったり、夜型と朝方を反復するような乱れた生活をしていると、不適切な神経が活発に働いてしまうことがあります。

これが原因で、症状をおこしてきます。

一気に生活を正すのではなく、リズムをつけるために「同じ時間に就寝する」「朝方の生活を長く維持する」などという目標を作り、緩やかに生活を改善していくことが望まれます。

最善なのは、「お日様の出ている時間に活動する」という昔ながらの生活リズムなのでしょう。

 


2 睡眠不足

 


睡眠不足のときは、日中に眠気が生じてしまいます。

睡眠時は副交感神経が活発となるのですが、本来夜に睡眠がくるところを、昼間の不適切な時間に睡眠をとることでどちらの神経のスイッチをいれていいか混乱してしまいます。

日中だるさや眠気は危険信号です。

夜にしっかり睡眠をとり、日中に不規則に寝ないような生活リズムを身につけましょう。

 


昼寝をするのであれば、決まった時間帯に同じ時間の睡眠をとることがリズムの維持に繋がります。

 


3 ジャンクフードの多い食生活

ふだんの食事が欧米化し、感触にジャンクフードを食べる時代となっています。

ただ、もともと日本の血が流れている我々には負担が重い食事が多々あります。

 


脂質のとり過ぎ、塩分のとり過ぎは、さまざまな生活習慣病を引き起します。

栄養不足の食事を続けることで、だるさが生じたり、風邪を引きやすい体質になってしまいます。

 


良質な栄養をとることは、体の状態を良い状態に維持することに役立ち、自律神経のバランス改善にも役立ちます。

 


4 時間の乱れた食事時間

消化管の運動は、自律神経が深く関わっている働きです。

消化管を動かす神経は、副交感神経です。

 


満腹になると、眠くなるのは多くの人が経験したことがあるでしょう。

これは、満腹になり、消化を促す為に副交感神経が優位となっているため起こります。

副交感神経はもともと体を休める神経であり、睡眠時に興奮します。

そのため、食事後に眠くなるのです。

 


この、副交感神経を刺激する食事を、規則正しい時間に行わないことで、自律神経のバランスを崩してしまいます。

そこで、毎日3食を決まった時間にとるようにします。

適切な刺激を、適切な時間に入れることでリズムを取り戻すことができるでしょう。