こんにちは。宮川です。 
ご訪問いただきありがとうございます。

今回もブログ読者さんからの
自律神経失調症と診断されたら退職したい!どうしたら良いか?」という
ご質問を紹介したいと思います。

仕事のストレスで、精神的にも、身体的にも苦しくなり、
なおかつ今まで無かった症状が出始める。

不安になって、ネットで自分の症状を調べる。
職場の同僚や友人に相談してみる。
「もしかして自分は自律神経失調症?うつ病?」と心配になる。

その気持、とても良く分かります。

私自身、大学卒業後、建築会社に事務職として就職し、
ストレスから苦しくなり、2年半後にうつ病の診断を受けました。

今の自分が、過去の自分になら色々アドバイス出来るのですが
当時はインターネットもなく、自分の苦しみに対して不安でした。

なんとかタウンページで心療内科を探して受診する方法しかありません。
他にも選択肢があれば良かっのですが。

 

今回の回答が、
仕事のストレスから「自分は、自律神経失調症やうつ病なのかも?」と
不安に思い、どうしたら良いか分からない場合に参考になればと思います。

以下、読者さんからのご質問です。

23歳の会社員です。
電話営業をしています。入社して間もなく1年になります。
自律神経失調症ではないかと感じた為、相談させて頂きました。
ストレスを感じているかと言われれば、そうでもない(もっと過酷な状況がある)と思っていますが、友人たちにかなり心配されてるので…。
症状は以下の通りです。

・悪夢(夜中何度か目がさめる、寝起きの疲労感)
・通勤電車内の眠気(立っているにも関わらず意識が飛ぶ、倒れこみそうになる)
・動悸(常にジェットコースターに乗っているような浮遊感と緊張感)
・寒気(二の腕がぞわぞわする)
・腹部の張り(みぞおちあたりの圧迫感、下腹部の圧迫感、痛み)
・腰の痛み(左腰あたり、腰というより内臓?)
・貧乏ゆすり(営業時)
・夜にくる不安感(急に泣きたくなる、喪失感に襲われる)
・喉の違和感(締め付け感、詰まってる感)
・手の痺れ、震え(営業時)
・表情、リアクションが乏しい(学生時代の友人から言われます)
・甘いものの暴飲暴食(営業直後)
・すぐに泣く(営業時)

以上です。
今までわりとタフな人間だったので、一度にこうした症状がでて参ってます。
もし自律神経失調症と判断されたら会社を辞めようと考えてます。
今まで会社ではなく自分が甘いのだと思っていましたが、友人たちに説得されて、最近自分がいる環境がおかしいのだと、ようやくそう感じつつあります。
お忙しい中お手数をおかけしますが、ご助言よろしくお願いします。

(Y.Iさん 23歳 会社員)

 

Y.Iさん、自分ではストレスをあまり感じていないとのことです。
しかし、自律神経失調症によく見られる自覚症状が多くあり、
また友人にも心配されているそうです。

我慢をすることを子どもの頃から当たり前の様にしてきた人に
ストレスの自覚が無く、症状が出てやっと気づくというケースがよくあります。

人は、ストレスを受け続けると、それを感じるのが辛いので
身体を緊張させ感じないようにします。

試しに、自分がストレスを感じているなぁ~と思っている時に
(仕事中にイライラしている時など)身体に意識を向けてみて下さい。

肩やあごなどに力が入っていませんか?

筋肉に力を入れることで、ストレスを感じないように出来ます。

ストレスを感じているというのは、ネガティブな感情を感じているということです。

感情とは、頭で考える事ではなく、身体の感覚です。
身体に苦しい身体反応が起きているので、人はそれをストレスを感じている
という風に認識出来るのです。

Y.Iさんは、それを感じないようにすることが、自動的な反応として得意に
なってしまっています。

辛いかもしれませんが、
症状が出てきた事で、やっと自分がストレスを受けていることに気づけるのです。

では、どうしたら良いか?
本当は、ストレスを認識出来るようにするのが良いのですが、
まずは、差し迫った状況に対して、対応するのが肝心です。

では、私からの回答です。

 

まずは医療機関の受診。自律神経失調症と診断されたとしても、すぐに退職せずに、上司と職場環境について話し合う。

Y.Iさん

こんにちは。
白金台カイロの宮川です。
お問い合わせありがとうございました。

早速ですが、ご質問に対して回答させていただきます。

具体的な症状を書いていただきましたので、
それを参考に答えさせて頂きます。

結論として、
自律神経失調症と断言は出来ませんが、
自律神経のバランスが乱れている状態だと考えられます。

自律神経失調症と診断出来るのが、医師だけになってしまうので
私の方からはこのようなお答えになります。

私の院に来る方々は、病院で自律神経失調症と言われて
来られる方が多くいらっしゃいます。

Y.Iさんの書いていただいた症状は、自律神経失調症と診断を
もらった方々に良くみられる症状です。

アドバイスとしては、
まず、医療機関で診察を受けて下さい。
まずは、かかりつけの病院や心療内科を受診しましょう。

その後に、会社の上司とその診察結果をふまえた上で
仕事環境の改善が出来るかどうかの相談をしてみてください。

それからでも会社を退職するという決断は遅くはないと思います。

Y.Iさんは、ご自分ではそれほどストレスを感じていないと思われて
いるかも知れませんが、実際に身体に症状が出ていますので
確実にストレスで自律神経を乱しています。

ご友人にも心配されているとの事ですので、今の会社の環境は
大変な状況なのでしょう。

会社が、Y.Iさんの辛い状況を受け入れてくれないような会社でしたら
それこそ、健康を害してまでも仕事をする必要はないと思います。

まずは、
医療機関の受診。
会社との仕事環境の話し合いをしてみてください。

その後の症状の改善方法や不明な点は
またご相談頂ければと思います。

それでは、
今回はお問い合わせありがとうございました。
一日も早いY.Iさんの回復を願っております。

 

その後、Y.Iさんからのご返信

返信ありがとうございます。

やはりストレスが出てしまっているのですね…。
ストレスを認めたくない(仕事ができない言い訳のように感じてしまう)癖は学生の頃から注意されていたのですが…なかなか治すことができず、最終的にはこうして体を崩してしまうんですよね。

病院に行って、気のせい、で終わったらどうしようと考えて行くのを躊躇っていたのですが、ちゃんとお医者様に見てもらおうと思います。そして、もしもの時は会社に相談します。

心強いアドバイスを、本当にありがとうございました。
これからもブログ拝見させて頂きます。
よろしくお願いします。

Y.I

今回は、自律神経失調症に対しての具体的なアドバイスは特にしませんでした。
その前にまずは取り組むべきことがあるからです。

もし、具体的な心理的、身体的に対しての対処方法を行うことで、
自律神経失調症やうつ病などが楽になるかもしれません。

しかし、現状の職場環境が客観的にみて過酷ならば、それを改善するべきです。

私も会社員をしていた時に、まずは病院へ行き診断を受けました。
会社に対して、言うか言うまいか、何日も迷いました。
自分に対しての恥ずかしさや弱さを知られる恐怖も感じていました。

それでも、本当に自分自身限界だったのです。

私の場合、結果的に上司に相談したのですが、
自分が想像していたよりも、上司は親身になってくれました。

上司が心療内科で医師と直接話してくれたりなど、
ありのままの自分のつらい状況を伝えた事がその後の仕事環境の
改善に繋がりました。

もし現在、今の職場環境に多くのストレスを抱えているようでしたら
まずは自分の状況を会社に伝える事をおすすめします。

それでも環境が変わらず、自分を追い込んでしまうのならば
初めて、転職や退職を考えて見てもいいのではないでしょうか?

 

それでは

本日も私のブログをお読みくださり、
ありがとうございました。

記事の感想、今後取り上げて欲しい内容などが
ありましたら気軽にコメントしてくださいね。

またあなたに訪問していただけるのを
心よりお待ちしております。

身体心理療法家:宮川智一